WEB3とは何か（２）WEB3のメリットと将来の展望を解説

Web3になると、今のインターネットと比べてどんな良いことがあると思う？

じゃあ、一つずつ説明していくね。まず、セキュリティがすごく強くなるんだ。

そう。Web3では、ブロックチェーンを使うから、データがすごく守られるんだ。例えば、みんなで一つの鍵を共有してて、誰かがその鍵を使って何かをしようとすると、みんなに通知が行くような感じかな。

でしょ？それから、サービスがもっと安定するんだ。

うん。今のインターネットだと、サーバーっていう大きなコンピューターにみんなでアクセスするから、アクセスが集中するとサーバーがダウンしちゃうことがあるんだ。

でも、Web3ではみんなのパソコンとかスマホが少しずつサーバーの役割をするから、サーバーダウンしにくくなるんだ。

あと、個人と個人が直接やり取りできるようになるんだ。

例えば、何か物を売りたい時、今まではメルカリとかのプラットフォームを通さないといけなかったよね？でも、Web3では直接買いたい人と売りたい人がやり取りできるんだ。

そう！仲介する人がいなくなるから、手数料が安くなったり、場合によっては無料になったりするんだ。

それから、自分のプライバシーも守りやすくなるんだ。

うん。Web3では、自分の個人情報を大きな会社に渡さなくてもよくなるんだ。自分で自分の情報を管理できるようになるから、情報漏洩のリスクも減るんだ。

他にも、Web3ではみんなが自由に発言できるようになったり、オンラインコミュニティに参加することで報酬がもらえたり、もっと公平で民主的なインターネットになったりするんだ。

まだまだ課題もあるけど、Web3はこれからのインターネットを大きく変える可能性を秘めているんだ。

じゃあ、Web3でどんなことができるようになるか、具体的に想像できる？

Web3になると、色々なことができるようになるんだ。例えば、「分散型金融（DeFi）」っていうのがあってね。

そう、DeFiは簡単に言うと、銀行とかを通さずに、みんながお金のやり取りをしたり、お金を貸し借りしたりできる仕組みなんだ。

そう。例えば、友達にお金を送りたい時、今までは銀行とかペイペイとかを使ったよね？でも、DeFiを使えば、直接友達に送金できるんだ。

そう！それに、誰でも自由にお金の貸し借りとかができるようになるから、今よりもっと便利になると思うよ。

それから、「NFT」っていうのもあるんだ。

そう、NFTは簡単に言うと、デジタルデータに「これは世界に一つしかない本物だよ」っていう証明書を付ける技術なんだ。

例えば、デジタルアートとかゲームのアイテムとかにNFTを付けると、それが世界に一つしかないって証明できるから、それを売ったり買ったりできるんだ。

そう、今までデジタルデータはコピーし放題だったから、価値が付きにくかったんだけど、NFTのおかげで価値が付くようになったんだ。

あと、「DAO（ダオ）」っていうのもあるんだ。

DAOは簡単に言うと、みんなで決まりを作って、みんなで組織を運営する仕組みなんだ。

そう。普通、会社とかって社長さんとか偉い人が決めることが多いよね？でも、DAOではみんなで話し合って、みんなで決めるんだ。

でしょ？それから、「メタバース」っていうのも注目されてるんだ。

うん、メタバースは仮想空間のことで、みんながアバターっていう自分の分身を使って、仮想空間の中で遊んだり、仕事をしたり、買い物をしたりできるんだ。

そうそう！メタバースでは、現実の世界と違う色々なことができるようになると思うよ。

現実世界にあるものやデジタルデータを「トークン」というデジタルな引換券みたいにできるんだ。例えば、絵画の所有権をトークンにしたり、会員権をトークンにすることで、みんなで少しずつ絵画を所有したり、会員権を簡単に売買できるようになるんだ。

Web3って言葉は聞いたことあるけど、実際に使ってる人ってまだまだ少ないよね？

そうなんだよね。Web3には色々なメリットがあるんだけど、普及を阻害している要因がいくつかあるんだ。

まず、「利用までのハードルの高さ」だね。

うん。Web3を使うには、ブロックチェーンとか仮想通貨の知識が必要になることが多いんだけど、これが結構難しいんだ。

でしょ？だから、ITに詳しくない人にとっては、Web3を使うのは難しいんだ。

それから、「法整備の遅れ」も大きな要因だね。

うん。Web3はまだ新しい技術だから、法律がまだ追いついていないんだ。だから、色々な規制とか法律の面で、まだ問題がたくさんあるんだ。

そうなんだ。あとは、「使いづらいUI」も問題だね。

ユーザーインターフェースのことで、Web3のサービスは、まだ使いにくいものが多いんだ。

だよね。他にも、「スケーラビリティ問題」っていうのもあるんだ。

ブロックチェーンは、みんなで一つのノートを共有してるようなものだって前に説明したよね？

そのノートに書いたりする能力には限りがあるから、たくさんの人が一度に書き込もうとすると、処理が遅くなっちゃうんだ。

あと、一部のブロックチェーンは、電気をたくさん使うから、環境に悪いっていう問題もあるんだ。

それから、「企業のWeb3導入の難しさ」もあるんだ。

うん。企業がWeb3を取り入れようとしても、技術的な問題とか、詳しい人が足りないとか、色々問題があるんだ。

Web3はすごい技術だって話をしてきたけど、実は批判的な意見もあるんだ。

うん、どんな技術にも良い面と悪い面があるからね。例えば、「真の分散化への疑問」っていうのがあるんだ。

Web3は、みんなでインターネットを管理するっていうのが特徴だったよね？でも、実際にはまだ一部の大きな企業とかお金持ちの人たちが中心になってWeb3を動かしているんじゃないかって言われてるんだ。

そう。例えば、Web3の新しいサービスを作るには、たくさんのお金が必要になることが多いんだけど、そのお金を出してるのはベンチャーキャピタルっていう投資会社とか、一部の大企業なんだ。

そういう意見もあるんだ。Web2.0の時も、GoogleとかAmazonみたいな大企業が力を持っていたけど、Web3になっても同じことが起きているんじゃないかっていう人もいるんだ。

あとは、「金融ゲームとしての側面」っていう批判もあるんだ。

Web3で使われる仮想通貨とかNFTは、値段がすごく上がり下がりすることがあるんだ。だから、投資目的でWeb3を使っている人がたくさんいるんだ。

うん。Web3の技術を使って何か新しいサービスを作るよりも、仮想通貨とかNFTの値段を上げて儲けようとする人が多いんじゃないかって言われてるんだ。

そうだね。色々なWeb3のプロジェクトがあるんだけど、本当にみんなの役に立つようなサービスを提供しているのか、疑問に思っている人もいるんだ。

Web3はこれからどうなっていくと思う？

Web3はまだ始まったばかりだけど、これから色々な方向に発展していくと考えられているんだ。

まず、「AIとの融合」だね。

そう。AIを使うことで、Web3のサービスがもっと便利になったり、新しいサービスが生まれたりするんじゃないかって言われているんだ。例えば、Web3のサービスって、まだちょっと使いにくいものが多いんだけど、AIがみんなが使いやすいように手伝ってくれるかもしれない。

あとは、「トークン経済圏の拡大」だね。

Web3では、色々なものがトークンっていうデジタルな引換券みたいになるって話をしたよね？これからは、色々な場所でトークンが使われるようになって、トークンを使った新しい経済が広がっていくんじゃないかって言われているんだ。

そう。それから、「メタバースとの連携」も注目されているね。

メタバースでは、色々なデジタルアイテムが作られたり、売られたりするんだけど、その時にNFTが使われるんだ。NFTを使うことで、メタバースでしか使えないアイテムに本物である証明書をつけられるようになるから、メタバースでしか使えないアイテムが現実世界と同じように売買できるようになるんだ。

だね！あと、「DAOの普及」も進むと考えられているよ。

そうそう。DAOを使うことで、色々な人たちがもっと自由にプロジェクトに参加できるようになって、Web3がもっと早く発展するんじゃないかって言われているんだ。

そういうこと！あとは、若い人たちがWeb3を積極的に使ったり、世界中の大企業がWeb3に参加したりすることで、Web3がもっと広がっていくんじゃないかって言われているんだ。

そう。それから、日本が得意なアニメとかゲームとかのクリエイティブな産業で、Web3が新しいビジネスチャンスを生み出したり、Web3が地球温暖化みたいな地球規模の問題を解決するために役立つんじゃないかっていう期待もあるんだ。

そう。例えば、環境に優しいエネルギーの取引にWeb3の技術を使ったりとかね。